入社のきっかけは?
中学生の時に身近な場所で大きな現場を見て、その迫力に圧倒され、高校の土木科に入りました。草野作工には当時、10人以上の先輩が入社。卒業後の進路を決める際、学校からの紹介で私も入社を決めました。橋梁をはじめ、さまざまなモノづくりに関われるのが、現場好きの私にはとても魅力的でした。
37年を経て、仕事を通して得たものは?
私たちが関わる現場は、一つとして同じモノはつくりません。一緒に組む技術者によっても、プロセスや形が変わります。長年、現場に立ち続け、唯一無二のモノづくりこそが、この仕事の面白さだと感じるようになりました。
かつて、草野作工には寮と社宅がありました。私も先輩や後輩との共同生活を経験しています。現場をより良く運営するために欠かせないコミュニケーション力は、公私にわたる付き合いの中で豊かに育まれました。それは、私の仕事人生の中で得た、生涯の宝だと思います。
これからの目標は?
この10年ほどの間に、労働環境、土木の技術が一気に進化しました。この変革の波はこれからも続くでしょう。その変わりようを、私自身も現場で見ていたい。そして、これからの現場を担っていく後輩に、これまでの経験やノウハウを一緒に働きながら、伝えていきたと思っています。若く勉強熱心な彼らから、私が学ぶこともたくさんあります。
現代土木は、かつてのスクラップ&ビルドのモノづくりから、今は補修しながら長く使えるモノづくりに変わりました。100年先に残るものをつくる仕事。その一端に関われることが、私の誇り。仕事人生は、現場で締めくくれたら最高ですね。